メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『レーザーで手術すると』でお送り致します。

レーザーの作用に関しては、以前お知らせしました。

それでは、普通はメスを使って切開するような外科手術をレーザーで行ったらどうなるでしょうか。

手術創は早く治るのでしょうか。

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レーザーで切開手術をした場合、血管を焼きながら、即ち止血しながら切開することになりますので出血量を少なくすることが出来ます。

昨今では、ご高齢の方が増えてきて、脳梗塞や心筋梗塞といった病気のために血液の凝固を妨げるお薬(ワーファリンやバイアスピリン)を服用されている方が増えてきたように思います。

このような場合、レーザーで注意深く、時間をかけて切開していけば、ほとんど出血をさせることなく、切開が可能です。

やったー!これなら安心!・・・ではありません。

このような手術創は縫合が出来ません。

ですので、レーザーのみで可能な手術には制限があります。

例えば、顎の骨が低くなって義歯を支える事ができなくなってしまった場合、相対的に顎の骨を高くする場合には、
骨と頬との境目の部分を切開して低くしていけば、骨は相対的に高くなります。

このような手術なら、レーザーで切りっ放しで問題ありません。

むしろ、傷も通常よりも早く治ります。

インプラントを埋めて、人工歯冠を作る前には、インプラントの頭部を露出させなければなりません。

これも、レーザーで切りっぱなしでOKです。

レーザー縫合

さて、レーザーで切開する事は適切ではない手術、普通のメスで切開する手術の場合ですね。

この時には、糸縫合の後に、レーザーを照射すると、組織の再生が促進されるため、時には、翌日に抜糸を行えるほど手術創は治癒します。

・・・とはいえ、安直に糸を抜いてしまうと、応力が加わって傷口が開いてしまう事もありますので、あまりこのような(度胸試しのような)行為はしませんが(^^ゞ。