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メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『糖尿病対策推進会議』についてお送り致します。

昨今、歯科は糖尿病の対策にとって大切であることが広く認識されるようになり、歯科医師会は糖尿病対策推進会議に参画いたしました。

歯周病があるということは慢性の炎症が続いているということです。

この状態が続くとTNFαという物質の血中濃度が上がります。

この物質はインシュリンの作用を阻害します。

その結果、糖尿病を悪化させることになります。

こうした背景が明らかになるにつれて、歯科が重要視されてきました。
 
現在、包括的な糖尿病ケアシステムを構築しようと、研究が行われています。

山口県では周南市をモデルにして地域連携を図ろうとしています。

周南市内であれば、どこの病院、診療所でも同じように医療を受けることができるようにしたいとのことです。
 
え?今は同じではないの?という疑問も生じるかもしれません。

・・・同じではないのです。

主治医の裁量・判断、これらは大きく作用します。
 
軽度のうちは問題ありません。

また、重症の場合も問題ありません。

重篤な状態に陥ってしまうと、一般の内科医の手には余るようになってしまい、専門医を受診しなければならなくなります。

ここに内科医の迷いはありません。

ここで問題なのは、どの程度重篤になれば専門医を受診させるか、その基準が曖昧なままのようです。

つまり、グレーゾーンにある患者さん達は、主治医の考え方に大きく左右されるということです。

ですので、同じレベルでの医療を実現しようとすれば、まず、これを標準化しなければなりません。
 
糖尿病は慢性の疾患で、生涯にわたって、うまく付き合っていかねばならない疾患です。

同じレベルでの医療を実現しようとすれば、ある患者さんが、それまでどのような医療を受けてきたのか、どんな薬をどのくらいの期間、
服用しているのか、そもそもいつ発症したのか?

治療に当たる医師としては、こういったことがわかるような資料が欲しいですね。

引越しなんかで、医師を変わらなければならなくなったとき、このような病歴がわかる資料を提示することができれば、非常に助けになります。

糖尿病に対するアプローチが進むのは好ましい事ですが、糖尿病に限らず、病気というのは罹患しないに越した事ありません。
 
噛む回数が少ないと血糖値が、より上昇するそうです。

柔らかい食品ばかりだと、噛む回数が少なくてすみますね。

しかし、糖尿病のリスクは上昇します。

ひと口あたり30回くらいは噛むようにしましょう。

それだけで血糖値の上昇の仕方も変化するというデータが出ています。

糖尿病患者は激増しているそうです。

糖尿病性網膜症により失明される方、糖尿病性腎症で人工透析を受けられる方が増加しているそうです。

これに対抗する策としては、血糖値を良好にコントロールするしかないようですね。

そのためには患者教育が重要なのですが、それには医師を含めた糖尿病療養指導士(看護師・栄養士・運動療法士など)によるチーム医療が要求されています。

というわけで、当院としても少し頑張ってみようかな、と思って「やまぐち糖尿病療養指導士」の講習に参加してきました。