メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『歯痛のツボ』についてお送り致します。

「経絡秘孔のうち〇〇を突いた。お前はもう〇〇〇いる。」という台詞で有名なアニメがありますね。

ツボって、そんなに効果があるものでしょうか?

はっきり言って、科学的な根拠は聞いたことがありません。

あるのは、陰陽五行説という中国三千年の歴史とやらに基づいた概念です。

三千年の昔ですよ。

クオークや原子どころか分子の概念すら存在しない時代の概念です。

陰陽五行説というのは木・火・土・金・水が全ての物質の根源であり、お互いに陰(マイナス)と陽(プラス)の作用をするという考え方です。

それによって、様々な複雑な事象を説明しようとしたものです。

干支もこの陰陽五行説に基づいて定められているものです。

さて、歯が痛い時のツボですが、合谷が有名です。

その他にも下関(「げかん」と読みます。「しものせき」ではありませんよ)と頬車(きょうしゃ)があります。

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下関は、耳の前2横指、頬骨弓の窪んだ所

頬車は、下顎の角のところと耳の間で、口を開けるとへこむ所

合谷は、手の甲の親指と人差し指のまたの間


にあります。

特に合谷は、歯痛の主要穴とされ、歯が痛い時には、とりあえず合谷を揉むと痛みが和らぐとされています。

が、歯痛の時には、痛みを感じる部位を頬の上から軽く圧迫したり、軽く暖めるか冷やしたりする方が効果的なようですね(^_^)v。

尚、暖めたほうが効果的か冷やしたほうが効果的かは、疼痛の原因となる病巣の状態で決まります。

以前、NHKで放映された経穴に関する番組で「三叉神経痛に対して針治療を施した所40分程度で痛みが消失した。」といった内容が放映されました。

が、三叉神経痛ってほっておいても30分から40分で痛みは消失します、針なんて不要です。

ただ、圧迫の方法によっては、激痛が走るポイントは体中に多々あります。

東洋医学では経穴と呼んだりするようですが、西洋医学ではペインポイント(疼痛点)と呼びます。

このような場所の存在は東洋医学独自のものと誤解されているようですが、例えば西洋医学でも三叉神経痛なんかの診断には、
この疼痛点を使用する事があります(このように疼痛を生じることが診断的な意味合いを持つような場合にはトリガーポイントと呼びます)。

刺激に対して他の部位よりも痛みを強く感じる点は、間違いなく存在します。

しかし、これを経穴と称して「気の流れ」とかいった概念と結びつける事は問題があります。

武道・武術ではこういった部位を急所として攻撃の対象として扱います。

「急所」という表現は適切ですね。

上手く圧迫されると激痛が走りますので。

場合によっては、痛くて動けなくなります。

経穴で細菌感染症である虫歯が治癒する道理はありません。

が、旅行などで突然の歯痛に襲われ、冷罨法も温罨法もできない時には、経穴を刺激してみるのも除痛の一手段にはなり得るでしょう。

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〜イベント情報〜

ぶち元気がいいね!フェスタ・・・のんた祭りと同時開催
◆日時
 平成22年10月3日(日) 10時〜16時
◆会場
 銀座通り
*雨天決行
・歯のコーナー
 歯科検診、歯科相談、石膏キャラクター人形づくり、ブラッシング指導
・健康管理コーナー
 血圧測定、お薬相談、健康茶の提供、パネル展示
・食生活・栄養コーナー
 周南スープの提供、野菜クイズ、パネル展示、あなたの朝食バランスチェック
・心の元気と休養コーナー
 ストレスチェック、アロマでストレス解消、親子で折り紙、スマイルうちわの配布

のんた祭では、ステージマジックも予定されてますよ。

【10月2日】
11:30〜銀座通り近鉄松下前
13:00〜銀座通りみずほ銀行前

【10月3日】
10:00〜銀座通り近鉄松下前
13:30〜青空公園