メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『歯軋り』についてお送り致します。

画像


画像が表示されない方はコチラ


殆どの方は「歯軋りなんてしていません」と仰います。が、実は殆どの人は歯軋りをしています。

ある調査では95%の人が歯軋りをしているという結果もでています。

そもそも、歯軋りというと、寝ている時にギリギリと歯が強く擦れ合う音が出る事だと思われています。

これは歯軋りの中では代表的なものではありますが、グラインディングという一つのタイプに過ぎません。

その他に歯を強く噛み締めたり食いしばったりするクレンチング、歯をすばやくカチカチ鳴らすタッピングがあります。

こういった行為は、寝ている間だけではなく、昼間にも無意識のうちにやっていたりします。

この3つのタイプを合わせてブラキシズムとか咬合神経症と呼びます。

で、これが通称では歯軋りと呼ばれるものです。

さて、健康な人の場合、睡眠中の歯軋りはだいたい15分程度です。

ところが、歯軋りが癖になっている人の場合だと、その3倍の45分間とかひどいのになると2時間くらい歯軋りをしているケースもあるようです。

歯軋りというのは誰でもやっていることなので、殆どの場合、なんら問題はありません。

が、歯軋りって、自分の体重くらいの圧力が歯にかかります。

バカにはできません。

健常な状態の歯軋りならとにかく、何らかの原因があって長い時間歯軋りを行っていると歯や顎関節に悪影響を及ぼしてきます。

そもそも異常な歯軋りの原因は

1.ストレス・不安・緊張

2.歯の噛み合わせの問題

3.無意識の中に押さえ込まれている怒り

4.競争心が強いなどの性格によるもの

5.習慣や癖

6.抗鬱薬など薬の副作用

7.病気など(例えば睡眠時無呼吸症候群)


の7つが主な原因とされています。殆どの原因は心理的なものです。
 
歯科領域と直接関わってくる噛み合わせの問題は、個人ではどうしようもありません。

噛み合わせの調整が必要です。

歯並びは悪くなくても、噛み合わせの状態に問題ないとは言い切れません。

こうした場合はブラックスチェッカーという歯軋りの簡易検査器具を使って、チェックします。

噛み合わせの状態に問題がある場所を探し出して調整します。

ナイトガードという歯軋り用のマウスピースを使うこともあります。

歯軋りによって歯に加わる強い圧力から歯を保護する事が主な目的です。

ボクシングなんかで使うマウスピースとよく似たものと想像してもらっても構いません。

この器具を使うことで、歯軋りが軽減され、強い歯軋りをしなくなることも期待できます。

市販品もありますが、購入しないようにしましょう。

個人の口にピッタリと適合していないと、それがストレスになって、かえって歯軋りを悪化させてしまう事になりかねません。

▼石田歯科診療所