メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『内臓脂肪型肥満』についてお送り致します。

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2008年現在、肥満症は日本人男性の約29%、女性の21%とされ、増加傾向にあります。

総カロリーの摂取量は減少しているのですが、脂肪の摂取量が増えています。

また、運動不足のようですね、消費カロリーも減少しています。

さて、メタボリックシンドロームと深いつながりがあるのが内臓脂肪型肥満です。

内臓、特に腸管の周囲に脂肪が溜まるタイプの肥満です。

内臓脂肪からは高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化のリスクを増やす物質が分泌されます。

その、糖尿病や動脈硬化のリスクを増やす物質というのは「悪玉アディポサイトカイン」と呼ばれます。

悪玉があるのなら善玉もあります。

こちらは動脈硬化を予防する効果を持つ有り難い物質です。

さて、問題なのは悪玉の方ですね、この仲間の中に、TNF-αと呼ばれる物質があります。

この物質はインシュリンの作用を阻害して糖尿病を悪化させるという、
とっても有り難くない物質です。

このTNF-αですが、困った事に歯周病に罹った歯周組織からも分泌されます。

ってことは、肥満があって、なおかつ歯周病もあるという人・・・糖尿病に罹ってしまうには、
とっても高いリスクの持ち主ということになりますね。

糖尿病というと、三大合併症、即ち、神経障害、網膜症、腎症を合併していきます。

手足の感覚がおかしくなって、目が見えにくくなって、オシッコの中にタンパク質が混じるようになって
腎臓が満足に働かなくなって透析を受ける・・・

あまり嬉しい事ではありませんね。

ここまで書くと救いが無い様な印象さえ受けかねませんが、救いはあります。

内臓脂肪細胞は皮下脂肪細胞に比べて代謝活性が高いので、食事や運動で比較的容易に減らす事ができます。

努力し甲斐のある肥満です。

肥満を計る物差をBMI(ボディ・マス・インデックス)と呼び、

BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

で計算されます。この数字が18.5未満が「やせ」、25以上が「肥満」、その間の数字が正常です。

このBMIが22という数字の人が最も長生きするそうです。

そもそも日本人は、過去数千年間飢餓と戦い生き残る為に「倹約遺伝子」なるものを持つようになり、
粗食でも生きていける身体になっているそうです。

ということは、食べ過ぎたり運動不足になったりすると、簡単に太ってしまうということです。

BMI=22を目指して、ひと口あたり20〜30回ほど噛みましょう。

肥満を防いで歯周病も防ぐ、それが糖尿病に罹ってしまうリスクを小さくします。

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〜イベント情報〜

認知症フォーラム「あきらめない〜最新医療と社会の支え〜」

◆日時
 平成23年1月15日(土)
 開場:午後1時
 開演:午後1時30分
 終演:午後4時(予定)

◆会場
 山口市民会館大ホール(山口市中央2−5−1)

◆主催
 NHK山口放送局、NHK厚生文化事業団、読売新聞社

◆入場無料、観覧申込は葉書、ファックス、ホームページ応募フォームから、
住所、名前、電話番号、参加人数、参加者全員の名前を書いて申し込み


◆宛先
 〒753-8660 山口市中園町2−1
 NHK山口放送局「認知症フォーラム」係
 FAX:083−923-6174
 ホームページ応募フォーム

◆締め切り
 12月20日(月)必着
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