メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『チョコレートで虫歯予防』についてお送り致します。

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虫歯になるからチョコレートはだめ!

長い間、歯医者さんも含めて多くの方は、チョコレートは虫歯の原因だと信じていらっしゃいます。

でも、砂糖を大量に含むにもかかわらず、チョコレートは虫歯を発生させる力は弱いのです。

ハテ?

ウーロン茶に含まれるポリフェノールには虫歯を予防する効果があります。

虫歯の原因菌であるミュータンス菌が出すグルカン…これが歯を溶かすのですが…、それを作らないようにしているのです。

面白いことに、チョコレートにもポリフェノールが含まれていることが分かりました。

大阪大学の大嶋隆教授が、それを見つけ出したのです。

おお!チョコレートで虫歯が予防できるではないか!

残念ながら、チョコレートに含まれるポリフェノールはウーロン茶のポリフェノールほどの力はありませんでした。

しかし、大嶋教授はめげませんでした。

更に調べてみると、チョコレートの原料であるカカオの皮(カカオハスク)に抗菌物質とグルカンを産生させないようにする成分が含まれていることを見つけ出しました。

その成分というのは、脂肪酸とポリフェノールです。

チョコレートは、カカオ豆を焙煎して殻などを取り去った上で、カカオマスといわれる粉末にして、砂糖、ミルク、香料などを加え、押し固めて作ります。

カカオハスクというのは、この取り去った殻のことです。

カカオマスにも虫歯を抑える効果は認められたのですが、カカオハスクのほうがはるかに強く認められました。

だからカカオマスが主成分のチョコレートではポリフェノールの力はイマイチだったのです。

もちろん、砂糖は虫歯の原因になりますので、砂糖を使わない、ノンシューガーチョコレートでないと、虫歯予防効果は期待できません。

カカオハスクを入れ、砂糖を入れないチョコレートができれば、チョコレートで虫歯予防ができるということです。

そのようなチョコレートって・・・あるのです。砂糖ではなくキシリトールを甘味料に使ってあるチョコレートが。

これなら虫歯予防に有効です。

しかし、キシリトールは分解されませんので、食べ過ぎるとお腹がゆるくなりますので、食べすぎには注意しましょう。

更に、カカオのポリフェノールは血管を拡張させて血圧を下げる効果もあります。

高血圧の人はカカオの含有量が60 パーセント以上のチョコレートを選びましょう。

チョコレートって健康にいいんだなぁ。