メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『河豚のお話』についてお送り致します。

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ご承知のように、山口県は河豚の取扱高は日本一です。

特に徳山湾に浮かぶ粭島は、はえ縄漁発祥の地であり、一年中徳山の市場では、河豚を取り扱っております。
(ただし5月の産卵時期を除きます。)

河豚には毒があり、生きた河豚を解体するときは、河豚処理免許というライセンスが必要となっております。

特に山口県で取得した免許はアメリカでも通用しており、インターナショナルライセンスとなりました。

河豚は生の刺身でも美味しくいただけますが、火を通すと、なお身が引き締まり一段と美味しくなります。

ここで、寒い冬にはもってこいの「河豚のみぞれ煮」を紹介します。

1.白さば河豚を唐揚げにします。

2.合わせだし(だし10、薄口醤油1、みりん1)を鍋に入れ、白菜、椎茸、白ねぎ、等、好みの野菜を入れ沸騰させ、唐揚げにした河豚を乗せます。

3.大根おろしをすり、軽く水気を絞り、河豚の上にのせ、もう一度沸騰させます。

4.最後に小ねぎを散らし、山椒をふれば、完成です。


さて、「河豚は食いたし命は惜しい」といわれる原因であるフグ毒。

化学名はテトロドトキシンと言います。

300℃に加熱しても分解されませんので、煮ようが焼こうが唐揚げにしようが毒は残ります。

僅か2mg から3mg の摂取でも、人間(成人)は絶命するとされており、その毒性は青酸カリの1000倍といわれています。

フグ毒が体内に入ってしまったら、数十分から数時間で症状が現れます。

唇の麻痺から始まって、指先にまで麻痺が広がっていきます。

頭痛・腹痛・嘔吐が生じ、血圧が下がり、呼吸困難を起こし、意識を失って、あの世へ旅立って行くことになります。

有効な解毒方法はなく、とにかくフグ毒を吐き出させ、人工呼吸を行うことが必要です。

処置がよければ、救命率は高いそうです。

そういえば、アメリカのTV シリーズ「刑事コロンボ」の「美食の報酬」というエピソードでは、フグ毒が凶器として使われていましたね。

このドラマでは、即効性のある毒のような取り扱われ方をしてましたが、先ほど記したように症状が現れるまで数十分から数時間かかります。

まあ、殺人の凶器としては、賢い選択とはいえないでしょうね。

それから、フグは信頼のできるお店でいただきましょう。