メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『骨に病巣があるのですよ』でお送り致します。

「歯が痛い」というのは歯科を訪れてくる患者さんの中で、最も多い訴えですね。

虫歯でいわゆる歯の神経に炎症があって痛みが起こっている場合には、全くその通りです。

が!必ずしもそうとは限りません。

虫歯から顎の骨に感染を起こした場合には、「歯が痛い」と感じますが、実際には顎の骨の中に膿が溜まっていたりします。

「骨ぇ?うっそお」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、歯は骨に囲まれています。

虫歯から細菌が侵入して、歯の神経が入っているトンネルを抜けると、そこは顎の骨です。

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この部分で細菌が悪さをして白血球と喧嘩すると化膿します。

膿が溜まっていくに従って、その部分の骨は溶けてなくなっていきます。

場合によっては、骨に穴を開けて歯肉のほうへ膿が流れ出してきます。

そうすると歯肉が膨れてきますね。

この膨れた部分を切開すると膿が流れ出してきます。

これを治療するには、歯に穴を開けて、針のような器具で歯の根の先に溜まっている膿を、歯冠部側へ出していきます。

もし、充分に膿が出しきれない場合には、歯肉を切開して排膿させます。

また、必要に応じて、根の先の病巣を外科的に摘出します。

ところが、溶けて無くなってしまった骨は、そう簡単には再生しません。

何ヶ月もかかってしまいます。

もし、膿のせいで溶けた骨の範囲が大きすぎる時には簡単には治りません。

そんな時には歯を抜くことになります。

また、骨の中での炎症が広範囲だったり、激しかったりすると骨髄炎になります。

◆骨髄炎の写真はこちら


骨髄炎にまで至ると、全身の倦怠感や発熱といった全身症状も生じてきます。

発熱が続くと脱水を起こします。

更に、この時、もし、骨が腐ったりしていたら、腐った部分の骨(腐骨)を取り除かねばならなくなります。

最も問題なのは、「歯が痛いだけ」だから虫歯を詰めたら治ると勝手に思い込む患者さん達の意識です。

このような意識の患者さんは、治療を始めても、しばしば勝手に通院を中断して、結局、痛い思いをする事になります。

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 1972年生まれ。「笑う介護士」、「ヤンキー介護士」の通称で知られる介護福祉士。名古屋大学医療技術短期大学卒業。
介護福祉士のほか社会福祉士、臨床検査技師などの資格を持ち活躍。2004年4月「有限会社 笑う福祉士」を設立、同代表となる。
複数の老人福祉施設をプロデュースし、愛知県介護支援専門委員を務める傍ら、各地での講演活動や著書の執筆にも精力的に取り組んでいる。


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