メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/ 石田歯科診療所です。 本日の配信テーマは『口が開かない!』にてお送り致します。 「口が開かない!」というと、深刻な状態ですが、実際に深刻な状態の患者さんを経験したのは、大阪医科大学に勤務しているときに1症例、 山口に戻ってきてからも1症例、合わせて2症例です。 大阪医科大学に勤務していた時の患者さんは顎関節受動手術という手術を行いました。 山口に戻ってきてから経験した患者さんは・・・握り寿司を口に入れることができないほど口が開かなくなっていましたが、治療を拒まれました。 痛くはないし、食事が摂れなくなったわけではない、だから治療の必要はない、というのが、その理由です。 まぁ、握り寿司が食えなくっても死にはしませんがね。 さて、正常な状態では、人差し指、中指、薬指を揃えた状態の幅、即ち3横指以上に口は大きく開けることができます。 これが2横指以下の長さしか開かなくなると異常であり、顎関節症という病気と診断します。 口を開ける時、自分では真っ直ぐに開けていると思い込んでいても、実は左右のどちらかに偏ってしまう方も少なくありません。 また、最終的には真っ直ぐに開けることができても、口を開けたときに左右のどちらかに偏ってから真っ直ぐな軌道を取るような場合もあります。 なぜ、そんな現象が起こるのでしょうか。 答えは非常に簡単で、片方の顎関節が充分に動いていない事です。 片方の顎関節が異常なら、将来は、もう片方にも影響がでます。 口が開かなくなってしまっているのなら、左右の両方の顎関節が正常に動いていないからです。 上下の歯の噛み合わせの状態が悪いと顎は正常な位置に落ち着くことができません。 また、歯が抜けっぱなしになって長期間そのままにしていると、やっぱし顎が落ち着く位置が変になってしまいます。 それが原因で顎関節の異常を引き起こすことになってしまいます。 最近お見えになった患者さんの写真ですが、この方は特に口が開きにくいという訴えはありません。 もちろん顎関節の痛みもありませんし、顎関節の関節音に悩まされているわけでもありません。 本人には「正常な状態ではない」という認識はありません。 ですが、最大開口度は35mm足らずですから約2横指程度しか口は開いていません。 これ以上口は開いてくれません。 口を開けるときには下顎は左側へずれていきます。 訴えがないのですから、わざわざ聞いてはいませんが、多少、口が開きにくくなっていることを自覚していたとしても歳のせいくらいに考えていらしゃるのかもしれません。 また、現時点では食事に対して不自由も感じていないのでしょう。 画像が表示されない方はこちら 悪化しなければよいのですが。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 〜手前味噌の宣伝〜 当院で扱っているコンフォート義歯を作製している技工所バイテックグローバルジャパンのサイトです。 http://www.bitecglobal.com/index.html バイテックグローバルジャパンの方から要請があり、このサイトの「Pick Up 今月の歯科医院」で当院を紹介することになりました。 http://www.bitecglobal.com/special/02.html 9月15日から二ヶ月間掲載されるそうです。 尚、ここに掲載される歯科医院としては、コンフォート義歯を取り扱う歯科医院、全国で6500医院のうちで、三番目です(*^^)v。 まぁ、予定は未定ですが。 |