メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『低栄養』にてお送り致します。

ちゃんと適合していない義歯や動揺している義歯、そういったものを使っていても
「ちゃんと食事はできる。」という主張をされる方も見受けられます。

「入れ歯の調子は悪いけど食事しているから問題ない。」・・・乱暴な考え方ですね。

問題なのは、「食事が摂れている=栄養状態は良好」ということではないということです。

義歯や歯の状態が悪いため、食事はしていても量や食材などに制限が加わってしまい、
適切な栄養が摂取できていないというケースがあります。

「歯茎に疼痛があって義歯が使えない」という訴えで来院された患者さんがありました。

以前のメルマガで紹介したように、骨の問題があったりします。

まず骨の問題を改善して、適合の良い義歯、必要があれば生体シリコンを裏打ちした義歯やインプラント等を応用して、
摂食機能の改善を図ろうとしました。

が、「痛い」を訴えるばかりで、来院が途絶えました。

はっきり言って、来なければ何もできません。

本人が苦しむ期間が長引くだけです。

この患者さん、そうしているうちに低栄養状態に陥りました。

低栄養状態を改善して、それから口腔状態の改善を図っていかねばならないのですから、余計に手間が掛かりますね。

入れ歯を調整して痛みさえ取れれば・・・痛むところを削れば治るんだろ!と素人は考えます。

が、そんなに甘くはありません。

入れ歯の調整自体が困難な状態だったりすると、どうしようもありませんね。

骨の状態、顎関節の感覚などが原因で、咬合状態が一定しない等、義歯の調整を困難にする原因なんて、ナンボでもあります。

変なとこ削ってしまうと、余計に悪くなります。

一つ一つ丁寧に対処していかねばなりません。

摂食機能が低下したから義歯を新調したいというのは結構ですが、義歯を作製するだけでも一ヶ月程度必要です。

更に義歯を使うための環境を整えなければならないとなると半年、1年と必要になったりします。

その間、もし、十分な栄養摂取が困難な状況であれば、低栄養を引き起こすことになります。

「食べにくい」というのは、「栄養摂取が不十分になりがちになり、低栄養を引き起こすリスクが高くなる」ということであって、
単純に「何も食べれなくなる」という意味ではありませんよ。

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▼石田歯科診療所