メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは『祝!ギネス認定』にてお送り致します。

2,001年、人類史を俯瞰するギネスブックに「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。

地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」と記載されました。

・・・スゴイ・・・ですね。

大阪大学歯学部歯学研究科口腔分子免疫抑制学講座予防歯科額教室の天野敦雄教授は、
細菌の遺伝子を研究して歯周病を引き起こす最大の悪玉菌はPorphyromonas gingivalis(Pg 菌)
U型であることを突き止められました。

もちろん、歯周病に関与する細菌はこれ一種類ではありません。

様々な細菌が関与していますが、こいつが最大の悪玉菌です。
 
この悪玉菌は、子供のうちは、口の中には存在しません。

何故か、18歳頃になると出現するそうです。

一旦歯肉に傷が付いて潰瘍が形成されてしまうと、それを修復しようと歯肉の上皮細胞が
頑張ってバリア(上皮バリア)を作り直そうとします。

ところが、歯肉に潰瘍が形成されていますから、血も出ます。

Pg菌は血液中の鉄分を吸収すると、とっても元気になって一気に一万倍くらい増殖してしまいます。

そうしてPg菌は血をよこせとばかりに歯肉を攻撃します。

更に、Pg菌は歯肉の細胞の中へまで侵入してしまいます。

すると上皮バリアの閉鎖が不完全になってしまい、歯周病は悪化します。


Pg菌は、細胞の中に入り込んでしまうため、完全に駆逐するのは極めて困難です。

感染源を除去できない感染症には再発はつきものです。
 
どうしましょう?

まず、通常行われる歯石除去等の歯周病の治療を一通り済ませてしまうことが第一段階です。

歯肉が健康な状態になると出血も止まりPg菌も栄養不良に陥ります。

すると、歯垢の中の細菌のグループも健康状態に戻ります。

すると歯周状態も回復します。

ここで油断してはいけません。

Pg菌は細胞の中に潜んでます。

いつも悪さをしようと狙ってます。

ですので、定期的に細菌の状態の変化を防ぐためにPMTC(専門医によるバイオフィルムの除去)や
レーザーを使ってPg菌が潜んでいると思われる細胞を処理してやるといった処置が欠かせないものになります。
 
もう一度記しておきます。

Pg菌は、細胞の中に入り込んでしまうため、完全に駆逐するのは極めて困難です。

感染源を除去できない感染症には再発はつきものです。

歯周病に完治は無いというお話でした。

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<お知らせ>

当院で、脳みそを活発に使ってもらい、アンチエイジングの効果を目的にしたマジック教室を開催します。

第1回目は2月4日(土曜日)午後1時半頃から、当院の待合室で行います。

入門コースの受講料は教材費込みで2,500円にしました。

興味のある方は、事前にお知らせください。・・・教材を人数分用意しておかないといけませんので。

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