メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは、 『インプラントを埋入した後』にてお送り致します。

インプラントを埋入した後、メンテナンスに来院されない方も何人か見受けられます。

そもそもインプラントは、体の一部ではなく、異物です。

身体に異物(細菌やウイルスも異物です)が侵入すると、身体は異物を排除しようとします。

これが免疫反応です。

さて、歯周病は、歯周病菌に対する免疫反応です。

インプラント周囲に歯周病菌が蔓延ってくると、体はそれに反応して歯周病菌を処理しようとします。

同時にインプラントも異物ですから、これも排除する方向に反応は働きます。

メンテナンスとして、歯肉にレーザーを照射するのは、
インプラント周囲にはびこってくる歯周病菌を死滅させる事(平たく言えば、焼き殺す)が目的の一つです。

さて、異物を体の中に埋め込むという医療の中で有名なのは心臓の人工弁置換術やペースメーカーでしょう。

これらが正常に働くか否かは生命そのものの存続に係る重大な事項です。

人工弁やペースメーカーは身体にとっては異物です。

ですので、このような処置を受けられた患者さんは、
生涯を通じて免疫抑制剤(免疫反応を抑える薬)を服用しなければなりません。

免疫反応を抑えているのですから、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力は激減します。

また、血液が異物にさらされているため、所謂カサブタが、血管の中に出来、
血液の流れを阻害します。

これを血栓と呼びます。

このようなものができると、血液(=栄養)が組織に行き渡らなくなるため、
組織は死んでしまいます(壊死)。

ですので、血栓ができないように、抗凝血薬を服用し続けなければなりません。

もし、この二つを怠った場合には、あの世への片道切符を使うことを覚悟しなければなりません。

一方、歯科のインプラントはどうなってるのでしょう?

ここまで気を遣う必要はありません。

が、インプラントという異物に対して免疫反応が生じることは同じです。

インプラントと歯肉との間には、細菌の侵入を防いでくれるようなバリアは存在しません。

インプラント周囲が歯周病に罹患すると、
インプラント周囲の骨も直接ダメージを受けて吸収されていきます。

当然、インプラントはその機能を失ってしまいます。

歯科用インプラントは優れた治療法であることは間違いありません。

メンテナンスは必須です。

歯周病菌を死滅させることが目的ですので、
目的だけから言えば毎日のようにレーザー照射してもおかしくないのですが、
そこまでの必要なないようです。

まっ、そもそも毎日レーザーを当てると歯肉が火傷しますから、それはそれで問題です。

せめて、一ヶ月に一回くらいはメンテナンスしておきたいものです。

<お知らせ>

夕方でないと、通院が難しいという患者さん達の御要望にお答えして、
水曜日と木曜日は、午後7時まで受付します。

アンチエイジングマジック教室次回は3月10日午後1時半からです。

4月は7日、21日の予定です。

*5月27日(日)岩国観光ホテル4Fロイヤルホールにて、マジックコンテストが開催される予定です。

県内および広島のアマ・プロの若手(?)マジシャンたちがその技量を競います。

もし、観覧を希望される方がいらっしゃれば、取りまとめて申込みます。

前売1,500円、当日2,000円です。

午後1時開場、1時30分開演です。

*6月17日(日)山口マジックシンポジウムが予定されています。


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