メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは、『唾液はアンチエイジングを実現させる???』にてお送り致します。

唾液は1日に1.5〜2リットルも分泌されています。

さて、唾液の大半は水分ですが、その中には様々な成分が含まれています。

ここで注目したいのは「パロチン」です。

「パロチン」というのは耳下腺から分泌される唾液腺ホルモンですが、
製剤として眼科で処方されることがあります。

何故(?_?)って、白内障の治療薬だからです。

このお薬は、目の水晶体の混濁を抑え、白内障の進行を遅らせます。

白内障の多くは老人性です。
 
また、角皮症の適応もあります。

角皮症というのは平たく言えば「手荒れ」です。

皮膚が乾燥して剥がれ落ち、更に固くなってひび割れしたりします。

パロチンは皮膚の組織を正常にする働きがあるので、こういう場合にも適応されます。

少々難しくなりますが、パロチンは結合組織・軟骨組織・骨組織・歯牙組織・脂肪組織・
細網内皮組織・造血組織・筋組織・表皮・汗腺・脂腺・毛髪・爪・目の水晶体等の代謝活動に関与し、
その栄養、発育に大きな役割を果たしています。

・・・段々わけがわかんなくなって来たかと思いますが、とりあえず、
いろんなところの発育に関与するものだと思ってください。

ですから、パロチンの分泌が盛んだと筋肉や内蔵、骨、
歯等の生育発育が盛んになり若さを保つことができるようになります。

それだけではありませんよ、飲み下された唾液中のパロチンは胃腸壁に作用して
消化運動を順調に営ませる働きがあります。

パロチンってすごいでしょ?

まさに老化防止の妙薬と言っても・・・言い過ぎか?

でも、パロチンはアンチエイジングに貢献するということで注目されています。

唾液の分泌が正常に行われていれば、無料でこんな妙薬が手に入るのです。

唾液って重要です。

さて、歳を重ねれば重ねただけ、パロチンが増えてくれると良いのですが、
残念ながら世の中そう甘くはありません。唾液腺も老化します。

25歳頃をピークに唾液の分泌量は減っていきます。

当然、パロチンの量も減ります。

更に高齢の方、特に80歳を通り越してしまわれると、
自分の口の中が乾き気味になっていても自覚できなくなってたりします。

口が乾く状態をドライマウス(口腔乾燥症)と呼び、高齢の方には時々見受けられます。

が、先に記したように、自覚できない方も見受けられます。

若い方にもみられることがあるのですが、このような方は、ペットボトルを持ち歩いていたりします。

口が乾くので、しょっちゅう水を飲んだりするのです。

が、口が乾くというのは唾液の分泌量が不足するということであり、
身体の代謝に少なからず影響するということを意味するのであって、
ペットボトルで解決するような簡単な事態ではありません。

口腔乾燥に陥っちゃったら、なんとしてでも唾液の分泌を増やしてやらねばなりません。

其のためには、

*よく噛むこと

*唾液腺をマッサージすること


ということになります。

(口腔乾燥の原因がシェーグレン症候群であればサリグレンという耳下腺の神経系を刺激する薬剤も適用とされます。
が、加齢によるとされるものとかストレスに起因するもの、薬の副作用による口腔乾燥=当院で扱う口腔乾燥は、
だいたいこれです。では、適用されませんので、当院で処方することは、まずありません。
自己免疫疾患を専門に扱うような内科で処方されます。)

唾液が分泌されなければ、口腔粘膜に痛みがあったり、食塊が出来づらく「よく噛むこと」が難しくなります。

そうした場合には、ヒアルロン酸のゲル剤を口腔内に塗ったりして、摂食をサポートします。

コーヒーブレイク

特に深い意味はありません。


国宝瑠璃光寺五重塔

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