メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは、『改造人間』にてお送り致します。

SF小説なんかによく登場する改造人間=サイボーグ、仮面ライダーなんかが有名です。

SFの世界では、人体に改造手術を施して、通常の人間よりはるかに卓越した能力を持つ存在として登場します。

サイボーグ(cyborg)はサイバネティック・オーガニズム(Cybernetic Organism)の略で、
生命体(organ)と自動制御系の技術(cybanetic)を融合させたものを指します。

具体的には人工臓器等の人工物を身体に埋め込むなど身体の機能を電子機器をは
じめとした人工物に代替えさせたものです。

現在、こういった技術はある程度実用化されてますね。

ペースメーカー、人工心臓、筋電義手、人工内耳、人口眼などがそれにあたります。
 
さて、現実の人工臓器では超人的な能力なんてものはとんでもなくって、
こういった人工臓器を体内に埋め込まざるを得なくなった方々は
生涯にわたって定期的に医師の診察を受けなければなりません。
 
まず、人工臓器は身体にとっては異物ですから、それを排除しようとする反応が起こってきます。

これが免疫反応です。

ですので、免疫反応を抑制するための薬を服用し続けなければなりません。

細菌やウイルスも身体にとっては異物ですから、それを排除しようとして免疫反応が起こります。

例えば、インフルエンザウイルスを排除しようとして生じた様々な症状がインフルエンザという疾患です。
 
さて、歯科用インプラントを埋め込んだ際にも、当然、免疫反応は生じます。

歯科用インプラントはチタンが主成分であり、骨との親和性は高いので、
骨とインプラントとが密着した状態になります。

こうなると、骨とインプラントは互いに噛み合って外れなくなります。

免疫反応は起こっているのですが、あまり激しくは起こっていません。

その為、免疫反応を抑制するような薬を服用し続ける必要は無いのです。
 
ところが、歯周病菌が蔓延ってくると最悪です。

歯周病菌による免疫反応が起こってきます。

その結果、歯周病になります。

一部、歯肉の細胞の中に侵入しているPG菌もいますが、
正常な歯肉では歯と歯肉とは接合している部分があるので多くの歯周病菌は深いところまで侵入できません。

ところが、インプラントと歯肉とは接合しません。

歯周病菌は骨にまで侵入していきます。

インプラントの周囲が歯周病に罹患します。

インプラントも歯と同じように、周囲の骨が溶けていき、最後にはインプラントを支えきれなくなって外れてしまいます。

しかも、インプラント本体に対する免疫反応も手伝って歯がちゃんと存在している時よりも急速に進行します。

インプラントを少しでも長く口の中で機能させようと思えば、毎日の手入れ、即ち歯磨きを丁寧に行うこと、
それによって歯周病菌を減らすこと、それに定期的なチェックとメンテナンスが必要だと思います。

メンテナンスの際、当院ではインプラント周囲の歯肉にレーザーを照射ます。

これはレーザーによってインプラント周囲にはびこっている歯周病菌を死滅させることが主な目的です。

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