メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/

石田歯科診療所です。

本日の配信テーマは、『医学VS宗教』にてお送り致します。

大阪の枚方市民病院での経験です。

ある患者さんの親知らずを抜歯することになりました。

その患者さん「輸血するようなことはありませんか?自分の宗派では輸血を禁じてますので。」というお言葉。

驚きました。

親知らずを抜くくらいのことで輸血なんてことにはなりませんが、そもそも「輸血を禁止する」って、どんな宗教?

宗教というのは心の面で人を救済するものなのでは?

我々の領域においても舌癌で舌の摘出、頚部郭清術、顎の再建手術なんてことになれば、
輸血だって必要な場合もあります。
 
外科手術の場合のみならず血小板減少性紫斑病だとか血友病等、
自然出血したり止血が困難な病気の場合には輸血が必要になったりします。

輸血が必要というのは、生命そのものが危機にさらされているような場合です。

なのに何故、輸血を禁止するのでしょうか?

「他人の血(信者ではない人の血の事?)は汚れているので入れてはならない」、
なんて事なのでしょうか???
 
輸血が必要な疾患に罹患したような患者さんに対しては、
真に心の支えになってこそ宗教の意味があるように思えます。

もひとつ輪をかけてタチの悪いのが「祈祷で病気は治る」などという現代科学を根底から否定するような宗教です。

科学が発達している現代において、よくこんな宗教を信じる気になるな〜と思うのですが、
信者は存在するようです。

きっかけとしてよく耳にするのが「あちこちの病院を回っても、良い返事がない。

原因が分からない。なかなか治らない。」といった事です。

が、ちょっと待って下さいね。自分がかかったお医者さんとしっかりとお付き合いしましたか?

簡単にドクターショッピングしてませんか?

必ずしも初診の時に診断名がハッキリとするとは限りません。

お医者さんというのは、どの診療科のお医者さんでも原因が分かりづらいとか診断がつきにくい疾病の場合でも、
経過を診ながら原因を特定したり、診断名をつけたりしていくものです。

それでも診断名が付けられない、原因が分からない、手に負えないような場合であれば、
しかるべき医療機関に紹介状を書いてくれるはずです。
 
タチの悪い宗教はこのような方をターゲットにしていると言っても過言ではないのではないかと思います。

病気が治らない・悩んでいる・・・霊障だ等と言って高額の訳の分からん壺を売りつける絶好の口実ですね。

この手の宗教団体では超能力のようなものを売り物にしたりしているところもあるみたいですが・・・
手品で同じ現象を再現することは可能です。
 
宗教というのは、現代医学を信頼して、主治医とちゃんと向き合って疾病に立ち向かえるように支えていくのが、
本来のあり方ではないかと思いますが。
 
今、いろんな歯科医院で処置を受けたが、好ましい結果がでずに悩んでいるという方が通院されています。

この方は簡単にドクターショッピングされたわけではありません。

根気よく通院されたははずなのですが、良い結果が出なかったようです。

その為、神経質になっていらっしゃるようです。

でも、怪しい宗教には走っていませんよ。

一つ一つ丁寧に処置をしていけば必ず良い結果がでることを説明して治療を始めたところ、熱心に通院されています。

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