たまにテレビなんかで、こういった話題が取り上げられてます。

どれも食べることに関わる障害ですが、意味が異なります。

一般には区別が付きにくいのではないか?と思いまして。


まず、摂食障害というのは主に精神的な障害で、過食症とか拒食症のことです。

中枢性摂食異常症とも呼ばれます。
ですので、こういう疾患は心療内科とか精神科で扱われます。
咀嚼障害というのは充分な咀嚼ができない状態です。
主に歯が悪い、歯並びが悪い、顎関節疾患があって、まぁ、食事ができないということはないけれども、食べ物を十分に噛むことが難しくなっている状態です。
この部分は我々歯科医師の固有の領域です。

嚥下障害というのは、飲み込みにくくなっている状態です。
これを引き起こす局所の疾患としては逆流性食道炎、食道カンジダ症、食道がん等です。
また、脳卒中の後遺症としても嚥下障害が起こります。
その他、加齢も原因ですが、口腔乾燥、筋力の低下等がその背景にあります。
耳鼻科、消化器外科、脳外科、内科、リハビリテーション科それに歯科がそれぞれの専門領域を活かして扱うことになります。
特に「歳だから。」と言われてしまっているような場合、まず、口が乾くような場合には唾液腺のマッサージをしたり、咀嚼に問題があるような場合なら義歯等で咀嚼力を鍛えれやれば、嚥下能力のアップも期待できます。

これが摂食・嚥下障害というように「摂食」と「嚥下」を並べて記載されると、脳卒中だとか神経・筋肉疾患、呼吸器疾患、喉の腫瘍とか身体の一部麻痺による身体的障害を意味してます。
最初に記した摂食障害とは別物で、咀嚼障害と嚥下障害を足したような意味になります。

・・・ややこしいですね。


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