義歯を装着した後、義歯が歯肉を圧迫して痛みを生ずることがあります。
こんな時には、「ここを削ってくれ」と義歯を指して要求されることは少なくはありません。

過去、何度も素人判断はしてはならないと注意を促してきました。
確かに、可動性が高い部位に関しては、義歯が擦れてしまい、痛みが生じる場合も多々あります。
この場合には義歯の床を削合することが有効です。

しかし、
義歯が歯肉を圧迫するというのは、そういった場合のみとは限りません!
噛み合わせたときに義歯がシーソーしているのです。

つまり
咬合関係に問題があって
義歯がどこかの歯を支点にしてシーソーをしています。


1)義歯を新調するのであれば、まず、口腔内の環境や噛み合わせの状態を整えて、義歯不適合の原因になるような要素は取り除く

2)義歯を新調したら、疼痛があったり噛み合わせの状態がおかしかったりという不具合があれば、それを調整してもらう。また、不具合が無くても、不具合が無いことを確認してもらう。(調子が悪くなければ、プツッと通院をやめてしまう方が多く見受けられます。これでは、不具合の状態を確認できません。)
 また、定期的に義歯や口腔内のチェックを受ける。

3)義歯を選択する際、適合精度が高い金属床義歯や、骨の変化を起こしにくい生体シリコン裏打ち義歯を選ぶ。

4)そもそも床義歯にならないように、日頃から心がける。義歯なんか使わないで一生を過ごせるように、適切な対応を実行する。
 それでも歯を失ってしまったら、まずは出来る限り歯を傷めず、また義歯を使わないような手段で失われた歯を補っていくように補綴方法を選択しましょう。それが顎の骨を保存する一つの手段になります。


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