メール会員の皆さん、こんにちは(^^)/
石田歯科診療所です。

本日は、
歯は摩耗していきます

についてお送り致します。

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 歯の最外層部はエナメル質です。
ここには細胞は存在しません。
ですので細胞分裂をして組織が再生するなどという生体内で生じるような一般的な変化は起こりません。
従って、加齢とともに摩耗していくのみです。
だいたい30年で1mm摩耗します。

 上顎と下顎との距離を咬合高径と呼びます。
当たり前ですが、歯が摩耗するとこの距離が短くなります。
30年の間に、上の歯で1mm、下の歯で1mm、合計2mmほど距離が短くなる計算です。
つまり30年間で咬合高経は2mm短くなります。
それに合わせて顎の形も変化します。
高齢になると、やはりそれなりの顔貌になるのは、これが一つの理由です。

 噛み合った時の顎の位置が変化するということは、顎関節への影響も生じるということです。
が、正常の場合だと年齢とともに顎の形状が変化するので顎関節等への影響はありません。
しかし、義歯の場合は、天然歯よりも激しく摩耗します。
金属冠やハイブリッドセラミック等の人工歯においても、天然歯よりも早く摩耗します。
すると顎の形や顎関節の状態との不調和が生じます。
これが原因で顎関節症を生じるケースもあります。

 これが、入れ歯だと、もっと磨り減っていきます。
個人差がありすぎて、どのくらい磨り減っていくのかを明確にする事はできないと思いますが、
ちゃんと噛めているという方では数年で咬頭が完全に磨り減ってます。
顎関節への影響等も考えると、4年から10年くらいで新しい義歯を作成するのがよさそうです。



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