食事は口から入れるもの

についてお送り致します。

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 食事は口から・・・あったりまえですが、口腔癌等の為に口から食事を摂取することが難しくなった
患者さんには鼻からチューブ(マーゲンチューブ)を入れたり胃の壁に穴を開けてそこにチューブ(PEG)
を通して液状の栄養剤を注入して栄養を摂取させようとします。
それも難しい状態になると高カロリー輸液なんて事も行います。
で、こんな状態になると我々としては、もう先は長くないなぁ・・・と思います。

 この状態では十分な栄養摂取が出来なくなります。
まず、液状の栄養剤では腸管を通過する速さが早くなります。
固形物だと口で咀嚼して胃液で溶かされ、適当な硬さで腸に運ばれます。
腸管では蠕動運動により少しずつ移動して行き、時間をかけて栄養素が吸収されます。
ところが、液状の栄養剤では、さーっと流れていってしまいます。
蠕動運動関係ないですね。
その為、身体が栄養を吸収する為の時間が短くなります。

 さて、腸管から十分な栄養が吸収できない状態が続いてしまうと、腸管は、あまり働かなくなってきます。
そうすると、腸管は徐々に痩せていきます。
で、輪をかけて栄養を吸収しなくなります。

 こうなると、必要な栄養が摂取できなくなって、生命を維持する事が難しい状態に陥ります。

 こういう状態は病気だから仕方ない・・・のではありません。
義歯の調子が悪い等の原因で、長期間にわたって口から固形物を摂取していなければ、結局は同じような状態に陥ります。
歳を取れば身体も衰えるよ、というのは老化として当然起こる変化ですが、筋肉量や筋力が異常に低下した状態
(これをサルコペニアと呼びます)は、病院だけではなく老人ホームのような施設に入居したいらっしゃる高齢者の方にも見受けられます。

 最近では、PEGからも半固形状の栄養剤を注入する事が主流になりつつあるようです。
つまり、「飲めるもの」では十分な栄養は摂れないという事です。
最近では、飲む事で栄養が摂れるかのような印象を与えるような商品が数多く出回ってます。
注意しましょう。
参考までにPEGを挿入してからの死亡率です。
日本では、30日:5%、1年:34%、2年:50%、アメリカの統計では2年での死亡率は74.5%、3年で81.3%です。


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GENKI★マガジン≪vol.146≫より

【 問 題 】

 ことわざに「うまい まずいは 塩加減」とあるように、料理のおいしさは塩の加減が大きく関わっています。
 私たちの舌は、塩の濃い味に慣れてしまうと薄味は味気なく感じるものです。
塩のとりすぎは高血圧を招き、健康へのリスクが高まります。
料理に使われる言葉の正しい意味を知り、健康でおいしい食生活を送りませんか。
 そこで問題です。
 塩の量をあらわす@〜Bの言葉のうち、「親指と人差し指の2本の指でつまんだ量」はどれでしょう?

 @ 塩少々
 A 塩ひとつまみ
 B 塩ひとつかみ


↓↓↓解答はこちら↓↓↓
http://www.hwy.or.jp/center/index/page/id/906