給食の牛乳と子供の味覚

についてお送り致します。

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 ここ、周南市では最近、給食で出される牛乳が瓶入りのものから紙パックに変わった地域があります。
その地域の子供達は「紙パックになってから牛乳がまずくなった」と言っているそうです。

 大人の味覚からしてみれば、大差ないのかもしれません。
が、ハッキリ言って、これは大きな間違いです。

 味覚は舌にある味蕾の中にある味細胞で感じます。
正確には味細胞にある受容体が味物質と結合し、味細胞の内膜に電位差を生じさせ、
その刺激が神経細胞を介して脳に伝えられて味を感じるのです。

 さて、この味蕾ですが、乳児期には10000個程度舌に存在しますが、成人になると7500個くらいに減ってしまいます。
これは、子供の味覚の方が大人よりも鋭いということを意味します。
子供のときに食べられなかった食材を大人になったら食べれるようになったなんて経験はありませんか?
味に対して鈍くなったから子供の時ほど、その味に対して嫌悪感がなくなってきたことが、その理由です。
大人の味覚は、過去の経験も大きく影響します。

 最近、子供の味覚が鈍くなってきているという報告があります。
濃い味でないと美味しく感じない、ということは塩分控えめの食事なんて、不味くって・・・、ということになりかねません。
子供のときから高血圧・・・。
そもそも、味覚は「食べる事ができるもの」と「食べる事ができないもの」とを見分ける能力のひとつです。

 牛乳がまずくなったという子供たちの味覚は正常なのでしょう。
その一方で、紙パックの牛乳は、ストローで飲む為、牛乳の匂いを感じないですむ為、牛乳嫌いの子供たちでも飲めるのだそうです。
これは、紙パックのメリットですね。

 瓶入りの牛乳、紙パック入りの牛乳、それぞれ一長一短あるようですが、給食は「食」に関する教育の一環として位置付けされています。
教育委員会の皆さん方には、よく考えていただきたいものです。


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GENKI★マガジン≪vol.149≫ より問 題
よく噛むことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、全身を活性化させるのにたいへん重要な働きをしています。
「ひみこの歯がいーぜ」という標語は、噛むことの効用を8つほど示したものです。さて、その「8つの効用」とは何でしょう。

@ ひ …  ひ○○の予防
A み …  み○くの発達
B こ …  こ○ばの発達
C の …  の○の発達
D は …  はの病気(○○ば・○し○○病)の予防
E が …  が○の予防
F いー … い○ょ○の働きを促進
G ぜ …  ぜんしん(全身)の○い○ょ○向上と全力投球

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