歯磨きと細菌数

についてお送り致します。

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 歯磨きすると、口の中の細菌の数は減っていそうな気がします。
が、実験してみると、減るどころか増えます。
これはどういうことなのか?

 歯磨きすると、歯に付着した歯垢は落ちます。
この歯垢の中に細菌が棲息しています。
したがって、細菌の立場からすると、歯を磨くというのは、歯にくっついていた細菌を口の中に落としているだけということになります。
ま、歯の表面から口の中に棲息場所が変わっただけってことです。
だから歯を磨く前の口の中の細菌数を測ってみると歯磨き後のほうが増えるのです。

 それじゃアカンやん、歯磨きしてもしょーが無いんじゃない?というわけではありません。
5回か6回ほど、うがいをすると有意に細菌数は減ります。
歯にこびりついていた細菌を口の中に落として、それを外に出したということです。

 以前このメルマガでも記載した事がありますが、歯磨きの新常識とやらでテレビが名医(?)
として紹介した歯医者さんは、米粒大程度の歯磨き剤を付けで歯磨きをした後、1回だけ口をすすいで終わってました。
歯磨き剤の中のフッ素の効果を活用する為だそうです。
・・・アホですね。
テレビ側も、もっとしっかりと調査・取材して人を選ぶべきですね。
この名医の皆さんは「フッ素洗口」をご存じないのでしょうか?
適切な濃度に調整したフッ素の液で30秒程度口の中を濯げばフッ素の効果は期待できます。
この場合は細菌を減らすことが目的ではないので、嗽はしません。
周南市では幼稚園から中学校まで行ってます。

 で、歯磨き後のうがいですね。
5〜6回しっかりと漱いでやらねば細菌は口の中に残ったままです。
歯の表面は磨けても、口腔内フローラの状態を改善する事はできません。
虫歯菌や歯周病菌は、そのまま口の中に棲息してます。

 虫歯も歯周病も無く、口腔内フローラのバランスが取れている場合には、特に細菌数を気にしなくてもよいのかもしれません。
が、歯周病に罹患している場合には、キチンとうがいしなければなりません。

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(日程等の変更や、定員を満たしている場合がありますので、詳細は主催者にご確認ください。)

 8月6日の健康講座「知っていますか?お口のなかのがん」は、是非とも聞いていただきたいですね。

http://www.kenko.pref.yamaguchi.lg.jp/event/%e5%81%a5%e5%ba%b7%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e3%80%8c%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%be%e3%81%99%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%81%8a%e5%8f%a3%e3%81%ae%e3%81%aa%e3%81%8b%e3%81%ae%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%8d/