ドライマウス

についてお送り致します。

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 ドライマウスというと、口が渇いた状態の事です。
最近、ドライマウスの状態の方が増えてきているように感じてます。
ドライマウスを引き起こす事で有名なのは、若いネーチャンに多いといわれている自己免疫疾患のシェーグレン症候群です。
この病気は、口だけでなく、目も乾きます。その他、クスリ、特に向精神薬の副作用として口が渇くこともあります。

 ここで注意せねばならないのは、「口が渇く」のであって「咽喉が渇く」のではありません。
口の中がネバネバするといった症状がほとんどで、口がカラッカラになってしまうような事は、まずありません。
口の中がカラッカラという状態は口呼吸すると生じますが、それ以外の原因で、そこまで渇くというのは、まだお目にかかったことはありません。

 その他、過度のストレスがあると自律神経のバランスが崩れ、交感神経の興奮状態が慢性化して、血流量が減り、その結果唾液量が減ってしまい、
口が渇いた困るという症状が引き起こされることがあります。 
まぁ、この場合ですと、ストレスを減らして精神的にゆとりを持てる環境を作れば症状は無くなっていきます。
しかし、一方では、現代人の唾液分泌量が減ってきているという話もあります。
やわらかい食物や濃い味付けなどが原因で、あまり物を噛まなくなったことが原因として挙げられています。

 口が渇いた状態だと、モノが飲み込み難くなります。
そんなら、お茶を沢山飲めば、ええやんけ、というわけには行きません。
食事中に摂取する水分量を多くすると、唾液腺は「ほなら、あんまり唾液をつくらんでもええがな」と働きが悪くなります。
したがって、口の中が粘つくという症状がある場合には、唾液腺を働かせる為に、まず唾液腺マッサージを励行する事です。

 ドライマウスがあると、唾液中のヒスタチン、免疫グロブリン、組織トロンボプラスチン、
EGF上皮成長因子といった免疫に関する成分が少なくなるので 虫歯や歯周病、口内炎を起こしやすくなります。
それだけでなく、唾液中に含まれるアミラーゼ、NGF神経成長因子といった、消化や認知症の予防に一役買っている成分が減っていきます。

 口の中が粘つくけど、別に渇いているわけじゃない、と思っている方は決して少なくはありません。要注意です。


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■8月分のイベント情報はこちら↓
http://www.kenko.pref.yamaguchi.lg.jp/ibento/index.html?ey=2016&em=08

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(日程等の変更や、定員を満たしている場合がありますので、詳細は主催者にご確認ください。)

 ■周南市
・講演会「自分らしく病気とつきあう」
 日時:8月7日(日)10:00〜
 場所:周南市学び・交流プラザ

・慢性疾患セルフマネジメントプログラム ワークショップ
 日時:8月28日(日)13:30〜 毎週日曜・全6回
 場所:周南市新南陽総合福祉センター