口腔ケアで発熱?

についてお送り致します。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 まだ、口腔ケアという概念が始まったばかりの頃、大阪での出来事です。
誤嚥性肺炎を予防できるというので、歯科衛生士さんたちがボランティアで口腔ケアを始めたそうです。
ところが、口腔ケアを行った後に熱が出る。
1度くらいなら偶然に他の病気と時期が重なったということも考えられますが、しょっちゅう起こる。
あまりにも頻繁に起こる為に、口腔ケアを止めてくれということになったそうです。

 口の中を清潔にして、何故、熱が出るのだろう?最初は皆さん悩まれました。
答えは意外と簡単なことでした。
口腔ケアの姿勢が悪かったのです。
寝たきりのまま、口の中を掃除した為、口の中の雑菌が肺の方へ入り込んでいったのです。
歯の表面や舌の表面、頬粘膜にこびりついた雑菌を落とすと、
それが咽喉の方へ流れて行き、呼吸する時に気道に入り込んでいったのです。

 今では、口腔ケアを行う時には、充分に姿勢に気をつけるようになってます。
が、ここで考えておかねばならない事は、
口の中の細菌が原因で割と簡単に肺炎を起こしてしまうという事が証明されたということです。

 先に提示した例では、「口腔ケアを中止して欲しい」という申し出でしたが、その判断は適切でしょうか?
口の中に問題がある=肺炎球菌が多量に棲息していた、から肺炎を起こしたのです。
本当に口腔ケアを中断してしまったら肺炎球菌は、もっと蔓延ってくるでしょう。
「姿勢」に注意を払って口腔ケアを行うということでこの問題は解決しています。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■9月分のイベント情報はこちら↓
http://www.kenko.pref.yamaguchi.lg.jp/ibento/index.html?ey=2016&em=09

■10月分のイベント情報はこちら↓
http://www.kenko.pref.yamaguchi.lg.jp/ibento/index.html?ey=2016&em=10

(日程等の変更や、定員を満たしている場合がありますので、詳細は主催者にご確認ください。)

・心と身体の健康づくり講演会「人生100年時代のアンチエイジング術」
 日時:9月18日(日)14:00〜
 場所:周南市学び・交流プラザ