金属床義歯

についてお送り致します。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 金属床義歯というのは、義歯のフレームの部分を金属で作ってある義歯のこと・・・なのですが、
通常の保険診療でも、下顎の内側の部分に金属を使ったりしてますので、一般的には、その概念はつかみ難いかもしれません。
どちらかというと、実際に、来院して画像などを利用して説明しないと分らないかもしれません。
保険診療ではなく自費診療になります。

 が、とりあえず、そんな事は無視します。
問題なのは、それまで、普通の=いわゆる日本の保険診療として作製した義歯、を使われていた患者さんのケースです。
以前は、高齢でもあり、もうそんな高価な入れ歯なんて必要ない、と仰ってました。
ですので、普通に保険診療として作製しました。
少し専門的になりますが、その時点で咬合平面(上下の歯が噛み合わさる場所)を整えてあります。

 さて、数年後、口腔ケアが充分にできない、とにかく今の入れ歯では充分に噛めないし、食事の時にしょっちゅう咽る、という事で来院されました。
初診のときは、歯垢は沢山付着しているし、食物残渣は沢山あるし、口腔ケアしてる時にも咽たりしてました。

 口腔ケアに関しては、毎日の事、自分でちゃんと口の中を手入れしたり家族の方にサポートしてもらう他ありません。
我々が出来る事・・・噛みやすい義歯を作る事です。
で、一般的な保険診療ではなく、しっかりした金属床義歯を作ってみてはどうかと提案しました。
義歯の設計そのものは、保険診療とは異なります。
歯に義歯をつないでおくクラスプと呼ばれる部分など、全く異なる設計です。 
とはいえクラスプを使った義歯(クラスプ義歯)を作製しました。
素人目には「保険で作ったいればと何が違うの?」と言われそうな義歯です。
数ヵ月後、本人は来院していないのですが、家族の方が「あれから凄く食事をするようになって、咽る事も減った」と仰ってました。

 当院で義歯を作成する場合、コーヌスクラウンテレスコープ義歯というような
一般的な義歯とは根本的に異なるような義歯を進めることが多く、このケースの様なクラスプ義歯は少なくなってます。
というのも、コーヌステレスコープ義歯の方が、遥かによく噛めるようになるからですね。
しかし、このケースではクラスプ義歯で、相当の改善があったということです。

 もちろん、食事を取りやすくなったり、咽る事が少なくなったりという変化は、起こってくるだろうと予測はしてました。
が、これほど喜んでもらえるほどの改善は予測してません。

 もし、(よくある事ですが)高齢を理由に「高価な義歯は必要ない」という方針で進めてしまったら、これほどまで改善はしなかったでしょう。
「本物の義歯」というのはこういう義歯のことなんだ、と改めて感じるケースでした。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

山口県GENKIニュースより
「大人の体力チェック」参加者募集中!
 健康づくりは「まず自分の体力を知ることから」
 筋力、柔軟性などを測定して、“自分の体力”をチェックして
みませんか?
 また、家庭でも手軽にできるエクササイズを紹介します。
 《日時》 8月20日(日) 13:00〜15:30
 《場所》 山口県健康づくりセンター
 《参加費》300円
 《定員》 20名
 《測定項目》
  ・脚筋力測定    <--★あなたの「からだを支える力」を測ります!
  ・足裏測定 (NEW)
  ・肺年齢  (NEW)ほか


※「大人の体力チェック」は、5月〜12月の間、毎月1回開催しています。
 今後メールマガジンでご案内していきますので、グループでの活動
などにご利用ください。
 詳細はこちらから↓
http://www.hwy.or.jp/center/index/page/id/148