「歯が痛い」という訴え

についてお送り致します。

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 NHKで放映されている「ドクターG( Doctor general )」という番組を御存知でしょうか。
「頭が痛む」とか「吐き気がする」などの症状を訴えて来院される患者さんを総合的に判断し、診断して専門医の所へ送る「総合診療医」の番組です。

 番組では総合診療医と研修医とでカンファレンスを行い正しい診断を付けていくという進行になっています。
まず、患者さんの訴え、例えば頭が痛む、腹が痛む等から、まずどれほどの病気が考えられるのか?が問題になります。
診断を進めていく過程の中で大切なのが「この病気ならこういう症状があるはずだ。
それはあるのか?」を見極めていく事が大切だという話でした。

 さて、我々の場合、多くの方が「歯が痛い」と訴えて来院されます。
「歯痛」を起こす病気がどれほどあるのかを列挙してみましょう。

 歯の知覚過敏症、うしょく症(虫歯)、歯髄炎(急性・潰瘍性・慢性)、根尖性歯周炎、歯周病、咬合性外傷、顎関節症、顎骨骨膜炎、顎骨骨髄炎、顎骨壊死、口腔領域の良性・悪性腫瘍、詐病、更年期障害といったところですね。
実質的な疾患だけなく精神的な疾患でも歯の痛みは感じます。

 「歯が痛いから虫歯だ」と短絡的な考えに囚われて治療を要求されると、問題になるケースもありますね。
根尖性歯周炎というのは歯の根の尖端に炎症が起こる病気ですが、これが広がると骨髄炎です。
普通にいわゆる虫歯の治療していても、なかなか治りません、それどころか、ひどく腫れてくる場合もあります。
それを知らずに「虫歯だからすぐ治る」ひどいのになると「詰め物をしたら治る」と思い込まれると、「余計痛くなった、他の歯医者にいってみよう」とドクターショッピングに走って結局は症状を悪化させるだけという結果になる事もあります。

 虫歯があるからといって、必ずしもそれが歯痛の原因とは限りません。
下顎骨骨髄炎に現れる弓倉氏症状の場合、たまたまその部分に虫歯があったなんてことも考えられます。


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