ブドウ球菌感染症

についてお送り致します。

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 国立感染症研究所のホームページに

 「黄色ブドウ球菌は、ヒトや動物の皮膚、消化管内などの体表面に常在するグラム陽性球菌である。
通常は無害であるが、皮膚の切創や刺創などに伴う化膿症や膿痂疹、毛嚢炎、セツ、癰、蜂巣炎などの皮膚軟部組織感染症から、
肺炎、腹膜炎、敗血症、髄膜炎などに至るまで様々な重症感染症の原因となる。
一方、エンテロトキシンやTSST‐1などの毒素を産生するため、食中毒やトキシックショック症候群、腸炎などの原因菌ともなる。」
と記載してあります。

 「消化管内などの体表面に常在する」と記載があります。
口の中は、この「消化管の表面」です。
黄色ブドウ球菌は、口の中に常に存在してます。
さて、「皮膚の切創や刺創などに伴う化膿症や・・・云々」と記載がありますが、例えば、歯を抜いた傷はこれに該当します。
つまり、歯を抜いただけでも、重篤な症状を引き起こす可能性があるということです。

 一方、唾液は、口の中の細菌を捕まえ、嚥下する事で胃の中に送り込み、胃液で細菌を処理するという機能が備わっており、
更には唾液には、リゾチーム、ペルオキシターゼ、ラクトフェリン、ヒスタチン、分泌型IgA(SIgA)、
等の抗菌因子が含まれ、細菌の感染を防ごうとする機能が備わってます。
しかも、歯抜いた時には、感染のリスクを減らすために抗生物質を処方します。

 というわけで、歯を抜いても重篤な感染症に陥る事は、稀です。
が、「稀」なだけで「存在しない」のではありません。
足の裏に小さな傷を作って、そこからブドウ球菌が入り込み、死に至ったケースがあります。
同じ事が歯を抜いただけでも起こらないという保障はありません。
もちろん、歯を抜くというのはそれなりの状態=細菌感染症、があるから抜くのです。


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10月は「やまぐちピンクリボン月間」です。
 「ピンクリボン&減塩ライフinやまぐち2017」

《日時》
9月23日(土・祝) 13:00〜16:10(開場12:15)

《内容》
◆第1部
基調講演T
「乳がん検診を受けていますか?
あなたの乳房と生命を守るのはあなた自身〜」
講師:久保 秀文先生
(徳山中央病院 外科 副主任部長(乳腺専門医))
基調講演U
「高血圧による合併症〜減塩の重要性〜」
講師:池上 直慶先生
(山口大学大学院医学系研究科
器官病態内科学(腎臓・高血圧内科)助教)
講話
「健康寿命の延伸に向けた山口県の取組
〜健康マイレージ&減塩ライフについて〜」
講師:喜多 洋輔さん(山口県健康福祉部健康増進課 課長)
◆第2部
特別講演
「大切にしたい自分の体 〜2度の子宮がんを経験して〜」
講師:原 千晶さん(タレント)
◆第3部
シンポジウム
「〜がん検診は定期的に!生活習慣病とがんリスク〜」
[シンポジスト]
原 千晶さん
久保 秀文先生
池上 直慶先生
平川 俊子さん(乳がん患者会/あけぼの山口、防府リボンの会)
[コーディネーター]
新井 道子さん(エフエム山口パーソナリティー)

《場所》
山口県健康づくりセンター 多目的ホール

《参加費》
無料

《定員》
800名

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http://www.hwy.or.jp/center/kouza/index.php?x-vew=72