敗血症

についてお送り致します。

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 韓国のアイドルグループのメンバーが飼っていた犬に噛まれた方が敗血症で亡くなったというニュースが流れました(平成29年10月24日)

 敗血症というのは、血液の中に細菌が入り込んで、発熱や嘔吐など、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
全身に細菌感染が生じるので多臓器不全や播種性血管内凝固症候群、エンドトキシンショックを引き起こして死に到る場合もあります。
このニュースの場合には、犬の口の中の細菌が入り込んだようです。

 さて、口の中に細菌が棲んでいるのは人間も同じです。
歯周病や虫歯には細菌が巣食ってます。
例えば、歯を抜いたとしましょう。
歯を抜くと出血します、当たり前ですね。
血は抜歯創から外部に流れますので細菌が抜歯創の中に入り込むことは難しいと思われがちですが、時として細菌が入り込んでしまいます。
そもそも抜かなければならない歯というのは周囲の骨が細菌に侵されている状態です。
歯を抜いたら止血処置もします。
細菌の塊を抜歯創の中に留めてしまう可能性だってありますよ。

 従って、敗血症を起すというリスクは0ではありません。
とはいえ、親知らずを抜いた後で熱が出ちゃったという程度で、死に至るような重い症状を生じる事は、極めて稀だと思われます。
少なくとも私はそこまでの症例報告は見たことはありません。

 とはいえ、先に記したように発熱くらいの症状は生じる事はあります。
重篤化しないよう、感染を予防する為に、抜歯したら抗生剤を処方するのです。
正しく服用して下さい。

 歯を抜いた時だけではありませんよ。
いわゆる虫歯で歯が痛む時、歯根の先端に病巣がある場合には敗血症や病巣感染が生じる可能性は0ではありません。
ウィキペディアにも歯周病が敗血症の原因のひとつとして挙げられています。



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■11月分のイベント情報はこちら↓
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(日程等の変更や、定員を満たしている場合がありますので、詳細は主催者にご確認ください。)

■山口県健康づくりセンター11月の企画展示:館内にて、以下の期間に企画展示を行います。
・世界糖尿病デー(11/14)、全国糖尿病週間(11/13〜11/19)
・SIDS対策強化月間(11/1〜11/30)
・児童虐待防止推進月間(11/1〜11/30)
・歯・口腔の健康づくり推進週間(11/8〜11/14)
・アルコール関連問題啓発週間(11/10〜11/16)