[番号] 20220201100000001
[日時] 2022-02-01 10:00:00
[題名] 咀嚼筋の筋力維持
 
 サルコペニアというのは筋肉量の減少および筋力が低下した状態です。
こういう事は、咀嚼に関与する筋肉にも起こってきます。
という事は、食事の際に顎に力が十分に入らないで歯ごたえのある食材を食べるのが難しくなるという事です。

 やはり、適当に筋肉を鍛えるという事が大切でしょう。
高齢になると歯ごたえのある食材を避けるようになったりします。
これではいけませんね。硬いものを食べましょう。
こういうと、すぐに煎餅のようなものを連想しがちなのですが、煎餅はちょっと力を加えるとすぐに破折します。
それだけでなく口の中にしばらく入れておくと唾液で柔らかくなります。
このような食材では筋力の維持はできません。

 蛸の足のぶつ切り、これは弾力があって噛むのに力が必要で、
また長時間租借しないと呑み込めないので、こういう食材がおすすめです。
ただ、高齢者にこういう食材を紹介するとすぐに「嫌いだ」とか言い始めます
(多分、食べにくいから嫌いだと言っているのだと思いますが)。
海産物が嫌いならドライフルーツもいいですよ。パイナップルやスライスしたオレンジは弾力があり何度も租借しないと呑み込めません。甘酸っぱいので唾液も出ますが、煎餅のように唾液で柔らかくなるようなこともありません。

 高齢になると唾液腺機能も低下してドライマウスになる傾向があります。
パイナップルやオレンジのドライフルーツは唾液の分泌も促してくれるので咀嚼機能を維持するには、もってこいの食材だと思います。



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