舌の表面には糸状乳頭という小さな突起が無数にあります。この突起物が細菌や薬物などによって着色されると舌の表面に黒い毛が沢山あるように見えるので、「黒毛舌」と呼ばれます。
多くの場合、菌交代現象と言って抗生剤とかステロイド剤によって口の中の常在菌が変化することで起こってきます。例えば、胃の中のピロリ菌をペニシリンで駆除したときですね。ピロリ菌はいなくなったけど舌が黒くなっちゃったなんてことになったりします。
黒毛舌は色が黒いだけでその他に自覚症状はありません。が、原因となる微生物の主なものは「カンジダ菌」というカビの一種です。また、薬物であれば煙草が多いでしょうね。いずれにしても口臭の原因になったり、口の中が不潔であったりするサインなので、何らかの対策をとった方が無難でしょう。
「痛くもくそもねーし」と、ほったらかしにするのではなくて専門医に相談するのが得策でしょう。煙草が原因と思われるような場合には、舌ブラシで軽く舌を掃除するのがよかろうと思います。
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